妊娠中は体がナイーブな状態であり、これまでと同じようなケアができないことがあります。
しかし、授かり婚の場合は妊娠中に結婚式を行うケースが多く、妊婦さんでもブライダルエステを受けてベストな状態で結婚式に挑みたいと思うものです。
今回の記事では、マタニティエステについて詳しくご紹介します。
妊娠中のブライダルエステに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
妊娠中に女性の体調が不安定になる理由
妊娠中の女性の体は非常にナイーブで不安定です。
その理由には、ホルモンバランスの変化・自律神経の乱れ・つわりなどの不調や出産育児に対する不安から来るストレスなどがあります。
さらに、つわりのせいで栄養バランスが整った食事ができず、体調を崩すこともあるでしょう。
妊娠中に起こる体調不良の例は、次の通りです。
- つわり(吐き気・嘔吐・食欲不振)
- むくみ
- 頻尿(残尿感・排尿時痛)
- 呼吸困難・動悸
- 手や手首の関節の痛み
- 肌荒れ
- 虫歯・歯周病
- 腰痛・肩こり
- 便秘
- 貧血
- 口内炎
- 高血圧
不調の有無や程度には個人差があります。
妊娠中の女性の体の変化
まずは、妊娠中の女性の体の変化について知っておきましょう。
妊娠と同時に結婚を決めた方は、夫婦に適した結婚式の時期を考える必要があります。
妊娠4ヶ月頃まで
妊娠1ヶ月〜4ヶ月頃までは、つわりを含めて本人の体調みでなく赤ちゃんの状態も不安定です。
一般的には妊娠16週目(妊娠5ヶ月)から妊娠27週目(妊娠7ヶ月)までの期間を「安定期」と呼び、安定期前は妊娠について家族以外には周知しないケースが多いようです。
妊娠4ヶ月前頃は花嫁の体調が安定しない可能性がありますが、ドレスを着てもお腹の膨らみは目立ちません。
妊娠5ヶ月〜6ヶ月頃
安定期に入り、体調が落ち着いた妊娠6ヶ月頃に結婚式を予定する方は多いです。
お腹が大きくなり始めるため、花嫁にはお腹をカバーするドレスまたは、反対にお腹の丸みを強調するドレスが好まれます。
つわりが終わり太りやすくなる時期でもあるため、食事の管理が必要です。
妊娠8ヶ月〜12ヶ月
妊娠後期である妊娠8ヶ月以降になると、お腹が目立つため通常のドレスではなくマタニティドレスを選ぶことになります。
疲れやすさやむくみが出てくる方が多い時期であり、妊娠前と同じような生活を送ることが難しくなります。
ブライダルエステは妊娠中の方でも受けられる!
結論から言えば、妊娠中の女性もブライダルエステを受けられます。
妊婦さん専用のブライダルマタニティエステプランを用意するエステサロンもあるのです。
ただし、施術可能なメニューは限られる・妊娠中の体調には個人差があることを知っておきましょう。
また、自分が妊娠しているという事実は、予約や相談の段階で必ずエステサロンに伝えてください。
マタニティエステに適した時期は妊娠5ヶ月頃
体調が安定しない妊娠初期は、マタニティエステに適した時期とは言えません。
そのため、妊娠初期の妊婦の施術には対応していないサロンも多いです。
安定期である妊娠5ヶ月以降であれば、マタニティエステを楽しめるようになるでしょう。
妊娠中でも受けやすい体の負担が少ないメニューとは
残念ながら妊娠中は、エステの全てのメニューが受けられるわけではありません。
妊娠中でも受けやすくブライダルに適したエステメニューは、以下を参考にしてください。
フェイシャル
顔のトリートメントは体への負担が少なく、結婚式当日の花嫁の印象を美しくしてくれます。
具体的には、顔のホワイトニング・リフトアップなどが代表的なメニューの例です。
フェイシャルを受ける時の姿勢なら、エステサロンでゆったりとリラックスした時間を過ごせるでしょう。
シェービング
妊娠中はホルモンバランスが変わるため、体毛が濃くなる方が多いです。
結婚式では普段よりも背中やデコルテなど露出が増えることから、体毛が気になってしまうでしょう。
特に自分で確認できない背中部分も含めて、シェービングを受けると良いです。
二の腕ケア
二の腕が出るドレスを選んだ方は、二の腕ラインを美しく見せたいと思うものです。
二の腕のむくみを改善するメニューは、妊娠中でも受けられます。
妊娠中は避けるべきエステメニューの例
マタニティエステを実施しているサロンでは、妊婦さんに次のような施術を行わないケースが多いです。
妊婦さん自身も、妊娠中に避けるべきメニューを知っておきましょう。
マシンを使った施術
エステサロンには、超音波・高周波・脱毛マシンなどさまざまな機械を活用したメニューが存在します。
機械を使ったメニューは胎児への影響を考慮し、避けるべきでしょう。
ただし、二の腕のみなど、部分的なアプローチなら可能なサロンもあるようです。
強めのマッサージ
オールハンドの施術でも、強い力が加わるマッサージは避けてください。
特に痩身エステのような強い力で全身を揉みほぐす施術は、妊娠中の方に適していません。
むくみ改善のためにマッサージを受ける時には、優しく揉んでもらってください。
アロマオイルを使った施術
アロマトリートメントの香りや効能には、妊婦に適さないものが存在します。
例えば、ミント系のアロマは血圧上昇作用があり、血圧が上がりやすい妊娠中の体に悪い影響を与える可能性が考えられます。
さらにジャスミン・クローブのアロマは、分娩促進作用を持つのです。
アロマオイルを使った施術を行う場合は、アロマについて十分な知識があるエステサロンを選び、妊娠中でも問題なく使えるアロマの種類を選んでもらいましょう。
マタニティエステを受ける時の注意点
マタニティエステを受ける際には、次の注意点を知っておいてください。
エステを受ける前に医師に相談する
妊娠中の女性の体調や状態には個人差があります。
つわりが一切なく妊娠直前まで元気に活動できる方もいれば、妊娠初期から出産までつわりが終わらない方もいます。
妊娠5ヶ月を過ぎたら安心だと決めつけず、結婚式やマタニティエステを受けることについて事前に担当の医師に相談してください。
施術中の姿勢に気をつける
マタニティエステを実施しているエステティシャンは、妊娠中の女性が苦しくない姿勢を知っています。
具体的には、お腹に圧が加わるうつ伏せで長時間過ごすことがないようにしてください。
また、エステ中には普段あまりとらない姿勢になるケースが多いため、自分が辛いと感じた時には「姿勢を変えたい」とエステティシャンに伝えましょう。
母体が苦しいと感じる姿勢は、赤ちゃんにとっても不快な姿勢だと考えてください。
体調の変化を見極め必要であれば中止する
妊娠中の体調は不安定です。
つわりの時期が終わっても特定の匂いに反応して気分が悪くなってしまう方もいます。
施術中に体調を崩した時、お腹に違和感や痛みを感じた時には、すぐに施術を中止してもらってください。
休憩をしても体調が元に戻らない場合には、産婦人科に相談に行きましょう。
マタニティエステのサロンを選ぶ時のポイント
マタニティエステを依頼するサロンを選ぶ時には、次のポイントを意識してください。
安心して施術を任せられるサロンを見つけましょう。
マタニティエステの実績が多いエステを選ぶ
マタニティ用のプランが用意されており、マタニティエステの実績が多いサロンなら、妊娠中の方の体調や気持ちに寄り添った施術ができます。
エステティシャンも十分な知識と経験を持っており、妊婦が感じる不安を少なくしてくれるでしょう。
通院の負担を可能な限り少なくする
ブライダルエステは一度ではなく複数回通うケースが多いです。
電車移動・車移動に必要な時間を考え、エステに通う際の負担を最小限に抑えてください。
普段なら気にならない移動距離でも、妊娠中の体には重い負担になる可能性があります。
当日キャンセル時の対応を確認する
妊娠中の方が、体調が優れない時に無理に外出することは良くありません。
当日キャンセルが可能かどうかは事前に確認しておいてください。
エステサロンによっては、予約枠を確保するという理由から当日キャンセルの回数に上限が設けられています。
体調が悪い状態で無理にエステを受けることがないよう、キャンセルのしやすさもチェックするべきです。
まとめ
授かり婚の方は、ブライダルエステで通常プランを選択するのではなく、マタニティ用のコースを選びます。
妊娠中の方でも施術可能なメニューはエステサロンによって異なりますが、フェイシャルやシェービングなどのメニューであれば、母体に負担をかけずに済むでしょう。
「妊娠中だからエステは無理だ」と諦めず、自分が通えるエステサロンを探してみてください。
ただし、体調を最優先して無理のない範囲に留めることが大切です。